こんにちは。ワタナベミエです。
今日は、銀行の支店長の“裏の顔”についてお話ししたいと思います。
銀行の支店長と聞くと、責任感があって、部下を守る頼もしい存在というイメージを持たれる方が多いと思います。
もちろん、そういう支店長もいます。ですが、現場で長く働いていると、
「まじめに指示通りに動いた人ほど理不尽な目にあう」場面に出くわすことも少なくありません。
今回は、私が実際に経験した「支店長の保身」が招いた、あまりにも理不尽なエピソードをご紹介します。
指示に従っただけなのに…
ある取引先の財務状況を確認するため、本部の指示に基づき、資料の提出を依頼したときのことです。
財務資料の依頼は日常業務の一つであり、特別なことではありません。
ところが、その担当者は突然怒り出し、こう怒鳴りました。
「今までそんな資料なんて出したことはない! お前は何様なんだ!」
私は、あくまで本部の正式な指示であることを説明しながら、冷静に対応しようとしました。
しかし相手の怒りは収まらず、ついには
「融資担当者が勝手に資料提出を迫った」などという、事実無根のクレームにまで発展してしまいました。
支店長の対応
調査もせずに部下を悪者に…
この件が支店長の耳に入ると、私はすぐに事実関係を説明しました。
本部の正式な指示に基づいた依頼であること、事前に支店長にも報告していたこと、
そしてその記録が証拠として残っていることも伝えました。
ところが、支店長は驚くほど軽い調子でこう言ったのです。
「とりあえず謝ってこい。担当者がやり過ぎたということで丸めてこい」
思わず、耳を疑いました。事実関係の確認もせず、
即座に“担当者=悪者”という構図で収めようとしたのです。
正しく指示に従っただけの人間に責任を押し付ける――その理不尽さに、強い違和感を覚えました。
証拠が出ても逃げ続ける支店長
私は改めて、本部指示の記録を提示しました。
「ここまで証拠がそろっていれば、事実を説明すれば誤解は解けるはずだ」と思ったからです。
しかし支店長は、証拠を見た途端に明らかに動揺した表情を見せ、こう言いました。
「……取引先には、担当者の一存でやったことだと伝える。私は関係ないから」
本部指示であることも、自分が事前に了承していたことも、すべてなかったことにして、
責任だけを担当者に押し付ける――。
真実よりも「自分の評価と立場」を優先する姿勢が、はっきりと見えた瞬間でした。
論点をすり替えて部下を責め始める
さらに支店長は、自分の動揺を悟られたくなかったのか、
「そもそもお前の態度が気に入らない」と、本件とは無関係の批判を始めました。
私が事実を丁寧に説明したことで、「謝罪して終わらせたい」という支店長の思惑が崩れたことが気に入らなかったのでしょう。
もはや論点は「取引先との誤解をどう解くか」ではなく、
「支店長のメンツをどう守るか」にすり替わっていました。
現場で真面目に仕事をするほど、こうした“理不尽な矢面”に立たされることがある――。
この出来事は、その象徴のように感じました。
支店長の本音
保身と評価のための“演技”
今回の件で改めて痛感したのは、銀行の支店長がどれほど立派に見えても、
実際には「部下を守るより自分の評価を守ることが最優先」という人が少なくない、という現実です。
銀行の評価制度は、ときにリーダーを「部下より自分」を選ぶ方向へ追いやります。
表向きは立派な挨拶やスピーチをこなしながら、
裏ではトラブルが起きるたびに責任の所在を押し付け合う――。
そのギャップに、現場で働く側は理不尽さを覚えざるを得ません。
組織で問われる本当のリーダーシップ
リーダーとしての本質は、トラブルが起きたときにこそ露わになります。
部下を信じ、事実を確認し、共に問題を解決しようとする支店長であれば、
取引先との信頼も守れますし、職場の空気も健全に保たれます。
一方で、保身を優先する支店長は、その場しのぎの判断で、
現場のモチベーションや組織全体の信頼をじわじわと蝕んでいきます。
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まとめ
今回のエピソードは一例にすぎませんが、
銀行という組織の中で、現場の担当者がどれほど理不尽な状況に置かれることがあるかを象徴する出来事だったと感じています。
支店長に本当に求められているのは肩書きではなく、
「部下と組織を守る姿勢」です。
どの職場でも、上司と部下の信頼関係こそが組織を強くする土台になります。
今回の経験を通じて、私はそのことをいっそう痛感しました。
この話が、「良いリーダーとは何か」「理不尽な状況の中でも、どう自分の軸を保つか」を考えるきっかけになればうれしく思います。



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