新NISAってなに? 投資がわからない大学生にもやさしく解説!

資産運用

大学生にもわかる新NISAの基本と投資信託・株式のはなし

「投資って怖そう」「興味ないし関係ないかも」そんなふうに思っている大学生のあなたへ。
実は今、「新NISA(ニーサ)」という仕組みを使えば、少額から投資を始められて、将来の資産づくりの一歩を踏み出すことができるのです。
もちろん、投資には「リスク」もあります。でも、「銀行預金だけではお金がほとんど増えない時代」だからこそお金の”育て方”を知っておくことが将来の安心につながるのです。

「新NISA」ってなに?貯金とはどう違うの?

NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、2024年から「新NISA」として制度が大きく変わりました。最大の特徴は、投資で得た利益が非課税になることです。通常、株や投資信託で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、新NISAではこれがゼロになります。

【NISAには2つの枠がある】:

  • つみたて投資枠: 年間120万円まで。主に金融庁が認めた長期・分散型の投資信託に使えます。
  • 成長投資枠: 年間240万円まで。投資信託はもちろん、個別株式やETF(上場投資信託)など、より幅広い商品に使えます。

この2つを合わせると、年間360万円までの投資が非課税で運用できるわけです。また、生涯投資上限額は1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円まで)と定められています。

一方で「貯金(預金)」は、元本保証がある反面、利息が非常に低く、メガバンクなどの普通預金金利は年0.2%です。(2025.9.1現在)
つまり100万円預けても年間2000円しか増えません。(税金は考慮していません。)

投資と貯金は目的が異なります。貯金は日常の生活防衛資金、投資は将来に向けた資産形成というイメージで使い分けると良いでしょう。

「投資信託」ってなに?

いきなり株を買うのはハードルが高い…。どこの株を買っていいのかわからない…。
そんな人に向いているのが「投資信託」です。
✅みんなでお金を出し合って、投資のプロに運用を任せる仕組み
✅少しずついろんな会社に分散して投資するので、個別株投資に比べるとリスク低減効果が期待できる
✅毎月1000円の積立など少額からでもスタートできる

「投資信託と株式」どちらが大学生向き?

新NISAを始めるうえで、まず悩むのが「投資信託がいいのか?個別株投資がいいのか?」という点です。

投資信託は、複数の株や債券などに分散投資する仕組みで、リスクを抑えながら長期で資産形成するのに向いています。少額から積み立てでき、プロが運用してくれるので初心者でも安心です。

株式投資は、個別の企業に投資する方法で、値動きは大きくリターンも高いですが、企業分析や情報収集が必要なため、やや上級者向けです。

大学生で初めて投資をするなら、まずは投資信託で月1,000円程度からの積立を始めてみるのがおすすめです。ネット証券口座のスマホアプリからも簡単に始めることができます。

リスクとリターンの関係を知ろう

投資にはリターンだけでなくリスクもあります。
自分に合った投資スタイルを見つけるために、次の比較表を参考にしてください。
大事なのは「リスクをゼロにする」のではなく「自分に合った範囲でうまく付き合う」こと。
投資の種類 リターン リスク 向いている人
銀行預金 ごくわずか ほぼゼロ 元本を減らしたくない人
投資信託(つみたて・成長投資枠) 中くらい 分散でリスクを抑えられる 初心者・長期派
個別株式やETF(成長投資枠) 高くなることもある 上下の変動が大きい 自分で選びたい人向け
まずは「NISAつみたて投資枠+投資信託」で、リスクを抑えながら投資に慣れるのがおすすめです。

年代別のNISA口座数(2024年3月時点)

以下は、金融庁等の資料をもとにした年代別口座数です。

年代 口座数(万口座)
10代 13
20代 257
30代 407
40代 448
50代 438
60代 343
70代 273
80代以上 142
総数 2,322

出典:東海東京証券|NISAの年代別動向

実際にどれくらい使われてるの?

金融庁の資料によると、2024年12月末のNISA口座数は約2,560万口座で、2023年12月末から約436万口座の増加となっています。
2024年は全ての世代において口座数が増加する中、特に20代以下に高い伸びが見られ、同年9月末までのNISAの口座数の伸びは20代以下が1.30倍と最も大きく、購入状況を見ると20代以下の新NISA利用状況は、つみたて投資枠の利用率ではなんと 91.6% 超となっています。

特に若い世代(18~29歳)での利用が伸びており、これまで「投資に縁がない」と思っていた層も、制度のわかりやすさやスマホで手軽に利用できるネット証券などの使いやすさからNISA口座を利用する人が増えているのが現状です。

一方で、「口座開設だけして使っていない」という人も存在します。
山陰合同銀行 地域振興部の調査によると、特に10〜20代では約26%がその状態です。
口座を開設して満足するのではなく、実際に運用を始めることが重要です。

まとめ:今から始めれば将来が変わるかも?

新NISAは、将来の資産づくりの第一歩になる制度です。
大学生のうちに、少額からでも投資を始めておくと「お金が働く仕組み」を早く体感できます。

・貯金は生活防衛、投資は未来の自分への準備
・早く始めれば始めるほど、ちょっとの金額でも「複利の力」が効いて大きな違いになる
・社会人になった時「お金の知識がある」ことが強みになる

今の自分を守るために貯金。
未来の自分を豊かにするためにNISAで投資。
「投資=お金持ちがやるもの」ではありません。
むしろ、「お金に余裕がないからこそ、将来のために知っておきたい知識」が投資です。

「よくわからないからやらない」ではなく、「わからないけど少しやってみる」ことから、投資は始まります。まずは、はじめの一歩として、新NISAで”お金を働かせる”体験をしてみませんか?

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